11番 解答

4三桂 同金 4一飛 2二玉 1四桂 同金引 3四桂 同金

2一飛成 同玉 5四馬 2二玉 3二馬まで13手詰 

2三から1二へ効いている馬を5四から3二へ活用する意外性。

角の利きを意識させておいて、このように角を転回させるのは、

私にとっては意外性と言って良いものでした。

詰将棋をおもしろいと思い、創り始めた動機もこの辺にあります。

2手目2二玉は、1四桂、同金直、1二飛、同香、同角成、
3二玉、2三馬引、4三玉、5五桂、5三玉、6三馬まで13手香余り。

6手目同金直は、1一飛成以下で詰みます。

ところで本作、詰パラ2016年9月号読者サロンにも書きましたが、

3手目5一以遠から飛を打つ手があります。
たとえば
5一飛の場合、2二玉に、5二飛成の筋は詰まず、
作意と同じ手順でしか詰まないので、
作意の
4一飛は打位置非限定の以遠打で、ルール上完全作と思っていました。
ところが、5一飛には4二玉という受手があり、
これは、
4一角成、5三玉、5二飛成、6四玉、5五馬以下でも、
4一飛成、5三玉、4三龍以下でも詰みますが、どちらも17手以上かかるため、
「王方は長手数の方へ」のルールによる正しい受手。
つまり、4一飛には2二玉と逃げ、5一飛には4二玉と逃げるのが、正しい手順となります。
また、6一飛と7一飛は、4二玉だと早い詰があるので、2二玉と逃げ、
8一飛と9一飛は、5一飛と同様4二玉と逃げるのが、正しい受手。
結局、 5一、8一、9一から飛を打つ手は、作意手順と詰手順が違ってくる。
詰手順が違うのだから、「非限定」でなく、「余詰」ということになるのでしょうか。
よくわからないので、修正はしないでおきます。
ご意見がある方は遠慮なくお寄せください。

詰パラ入選6回

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